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    「MIRRORION」@博品館劇場11/8マチネ ※ネタバレ

    宇治清高くんの主演舞台ということで、「サンリオ男子」舞台のチケットよりも優先してチケットを確保(リピート特典のつく3回分)し、本日観劇してまいりました。



    う、うーん……



    以下畳む



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    あらすじを読んだ段階で、あまり得意じゃなさそうな舞台だなぁ、となんとなく予感していたのですが、それが的中してしまったんだなあ~。しばらくオリジナル作品の観劇をさぼっていたせいで、私の感性が鈍っているのかもしれない。何せ、前回観劇したオリジナル舞台って、「笑う巨塔」……うへえ。推しのスーツ姿が格好良かったことしかもう覚えていないよっていうか思い出したくないよ。


    ファンタジー性の強い舞台って、その世界観を観劇している人間に理解させるべきだと、基本的には思います。(ただ、世界観なんてわかんなくても引き込まれてしまう舞台だってあるんだけどね)その手段として、一番簡単なのは説明キャラを一人用意すること。理想は、説明じゃなくてキャラクター相互の会話やなんやの中で理解させることだと思うのだけれど、この舞台、ほとんど世界観がわからないまま終わった。


    サーカスが起点となって、鏡の世界へと向かう。そこでは自分が処理できない、逃げている感情と向かい合って、自身を見つめ直していく。のはいいんだけど、「で?」っていう感覚が抜けない。アリスが司る感情が「無」で、宇治くん演じるヒロトもまた、自身の感情を押し殺した結果の「無」を抱えているがゆえに、ミラリオンに誘われた。

    …で?


    なんだろう。もっとカタルシスがあってしかるべきストーリーだと思うの。虚無を抱えた青年が、虚無そのものである少女と出会って、自分自身と向かい合い、感情を取り戻していく。普段の私なら、涙していてもおかしくはないと思うんだ……一ミリも出てこなかったけれど。



    ヒロトにスポットライトが当たっていなかった気がする。そういう意味では、いつも苦手だ苦手だと言い続けている群像劇だった。というか、登場人物多すぎでは? 主要人物(現実世界からヒロトと同じ時期にミラリオンを訪れた人間)だけで、ヒロトの他に4人いるんだよ? 他にもいろんなものを抱えた登場人物たちが大勢(公式サイト見てね)いて、彼らの物語も展開する。特にシリウスに連れていかれる、心に闇を抱えてしまった人たちね。


    あと、公式サイトのキャラクター紹介を見ないと、彼らが何者なのかまったくわからないのはいかがなものか……。REIがわりと有名なアーティストだとかさ。テンヤとイマリの間の軋みみたいなものも、最後の方で解明されるけれど、もうちょっと前から本編中でほのめかしておくことはできたと思う。


    私、キンキンした女性の演技が苦手だわ。イマリもカノンも、落ち着きのないキンキン系の声で、正直それだけで、「これは3回見るのしんどい…」ってなったもん。イマリ役の子は歌が上手
    歌っているときの声はすごく好きだったんだけどね。いきなり別世界に迷い込んだら、誰かに当たり散らしたくなる気持ちはわかるんだけど、ずーっと怒ってるから、ずーっとキンキン声なのね。カノンも自分の二面性を認めて、REIを説得するシーンはよかったんだけど……最初が。とにかく、最初の印象が。


    音楽もよかったんだと思うけど、音響が…。REI役のカラムくんの歌を楽しみに来ているお客さんも多かったと思うんだけど、音がこもったりバンドの音がビンビン響きすぎていたり。ちょっと残念だった。

    ※※※


    とまぁ、ここまで書いておいてあれですけれど、単純に私には合わなかったってだけなので。twitter見てると絶賛している人もいるし。個人の感性に響くか響かないかでいえば、私には正直響かなかったっていうだけ。面白かったっていう人を否定するつもりはないので、マイナスな感想を述べている私に対しても否定しないでくれよな! と。


    楽日マチソワでチケット取ってて、最前列で観劇。マチソワ連続てだけでかなり消耗しますので、寝ないように頑張る……頑張る。最前列だからね。宇治くん見てよ。


    ※※※


    久しぶりに宇治くんの演技している姿を見ることができました。あてがきの要素が強かったような話をしていたので、こう、「演技がすごーーーい!」っていう感じにならないのがやや残念でしたが、ラストでヒロトが自分自身のことを語るときの切ない感じは、とてもよかったです。



    あとやっぱり、とにかく格好いいですね。衣装がとても可愛かった。



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