今年私を狂わせた「サンリオ男子」の舞台を見に行ってまいりました。
「3公演は行きたい!!」って豪語していたのですが、宇治くんの主演舞台が先月あったのでね……へへ、そっちにお金を使っちゃうよねぇ~。舞台が好みだったか好みじゃなかったかは別として、サンリオ男子も大好きですが、留学から戻ってきてから初めての主演舞台ですもん。そっちにお金使っちゃうよね~。
ミラクルステージ「サンリオ男子」は、千秋楽公演(12/9の17時~)をニコニコ生放送で生中継するそうです。興味はあるけれど、劇場まで行く気力がないっていう人はどうぞ~。
畳むマン。
舞台の好み・好みじゃないでこちらも語るならば、うーん……好みどんぴしゃとは言い難かった。
というのも、一本道のストーリー物を想像して、私は劇場に向かったわけです。関東のサンリオ男子たちが、関西のサンリオ男子たちと出会ってガヤガヤワイワイ、対立したりしつつも仲良くなっていって、それを先生たちが温かく眺めていて、最終的にはみんながキラキラする……基本はコメディ路線だけど、胸が熱くなる、そんな舞台を期待していました。オープニングで映像を駆使しつつ、twitterからリアルに現れた……みたいな演出を見たときは、最高潮でした。すがみんの「昔はサンリオが好きって言えなかったなぁ…」っていう呟きに泣くくらい、胸が高まっておりました。
だがしかし! 突如「Case1」って出てきた瞬間に、あれ、思ってたのと違う……となりました。そこから私は割り切りました。そう、これは一般的な意味での舞台ではない! これは、エンターテインメントショー! コントショーなのだ!!!! と。そう割り切って見れば、とても面白く見られました。
アニメ作品の舞台化は、ビジュアルイメージだけではなく、声もファンの間では決まっています。なので、演じる役者さんはかなり苦労されるかと思います。昔、大ちゃんのファンイベントに参加したときのリクエストで、「手塚(「テニスの王子様」)とギイ(「タクミくん」シリーズ)の会話」というのを見たんですけど、置鮎さんの声にやっぱり寄せているんですよね。(思い返せば、「ミラクルトレイン」の新宿さんも置鮎さんだよね)
関東サンリオ男子、まるでアニメを見ているかのようでした(とはいえ、すがみんとすばるたんはアニメでちょこっとしか出ていないため、思い出せなかったのだけど)。特に諒ちゃん。諒ちゃん喋る度に、「あれ? 花倉さんじゃないの??」と思ってしまうくらい、違和感がなかったです。
めちゃめちゃ期待していたわごさん(和合さん)の誠一郎さんは、化学反応爆発してて、格好いいのに様子がおかしい男になっていました。アニメや漫画見てて思ったけど、誠一郎さんって意外とデリカシーがないというかなんというか。親しい相手に対してはどんどん遠慮がなくなるタイプだなあ、と思います。後発ながら、アニメ作品が五人の出会いや仲良くなっていく過程を描いているので、元々自分を律することに長けていた彼が、仲間と信頼関係を築いていって、甘えられるようになったのがアニメ後半やtwitter、漫画での姿なんだな、と。舞台ではそれが爆発していましたね。半分以上、わごさんのせい(おかげ)ですけど。
大好きなものを大好きって言える=キラキラ、という結論は、とても「サンリオ男子」らしいです。でもそれなら、康太よりももっと主役にふさわしい人たちがいたよね……そう、自称「サンリオおじさん」の二人です。すがみん&チェック(関西サンリオ男子の藤田先生)ですね。ポムポムプリンカフェで男二人、メニューを律儀に繰り返す店員に対して、周囲の目を気にしていたたまれない様子の彼らにこそ、「好きなものを好きだと言う」勇気を持ってもらいたかったなあ。あと、「好きなものに性別なんて関係ない」というのが作品コンセプトだと思うんですけど、そこに「年齢」というもうひとつのフィルターを被せてしまったのが残念でした。当人たちの自虐だとしても、アラサーで「おじさん」と名乗るのが悲しかった、同世代です。(すがみん役の平牧は、どんぴしゃ同世代アラサーだ)(誠一郎さん役のわごさんも)
DVDどうするか最後まで悩んだんだけど、本当は3回見ようとしていたわけですから、その分円盤を買おうと思って予約してきました。何も考えないでゲラゲラ笑いたいときに見ると、楽しくなれると思います。
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