まだ全部読めていないのですが、今月発売になったばかりの「コバルト文庫40年カタログ」を購入しました。表紙にたくさんのコバルト文庫の書影が載っていて、「あっ、これ持ってる!」「これ知ってる!と懐かしい気持ちになります。
特に投稿者として励みになるのは、最初の『マリア様がみてる』の今野緒雪先生と『炎の蜃気楼』の桑原水菜先生という、ノベル大賞現役審査員の先生のトーク。最後に投稿者に向けて書いてくださっています。あと、『キル・ゾーン』シリーズの須賀しのぶ先生と『ハイスクール・オーラバスター』の若木未生先生のトークも励まされます。
また、一章まるまる割いて新人賞のコーナーを設けてくれていて、私の知ることのないコバルト黎明期の新人賞のことが書かれています。コバルトは新人賞創設の当初から、「新人らしい」作品を求めているのだということが、よくわかりました。
これデータベースすごいです。新人賞受賞者、なんといっても短編小説新人賞の受賞者まで名前が載っているのです。前々回、10月発表まで全部。すごい。の、載りたかった……!
ぜひともコバルトに出す人は勿論、それ以外の投稿をしている方にも読んでいただきたいな、と思います。そして私と、コバルト文庫の思い出を語ってほしい……!
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99年10月号から大学に入って上京するまでの間、ずっと雑誌Cobaltを購読していました。8月号から大好きな『東京ANGEL』の三回連載(『三人目のアサシン』)が開始だったので、わざわざバックナンバーを注文したこともあるし、途中からは特大号分オトクになるしということで、定期購読をしていました。
うちは元々二世帯住宅で、玄関も郵便受けも二つあったのですが、なぜか毎回祖母の家の方のポストにCobaltは入っていたので、奇数月の18日には、毎回楽しみにしてポストを覗きました。シリーズを読んでいるわけでもない話も、詩の投稿コーナーもショートショートも(当時はあったんです)、全部しっかり読んでいました。
カレンダーのプレゼント企画やらクマのぬいぐるみのプレゼントやら、いろいろと応募していたので、いまだに集英社の住所は郵便番号から完璧にそらんじることができます。ただ、投稿を始めてみたら、web投稿ができるようになったので、しばらく書いていませんが……。
コバルト文庫は私の隣にずっといたのだな、ということがじわじわと感じられ、そんな思い出が蘇ってくる、ステキな本です。
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